今年も人々の目を大いに楽しませてくれたJR神埼駅北口のコスモス畑。コロナ禍の中人々はマスクをつけつつも美しい景色を前に一時でも心癒されたのではないでしょうか？

さて、今回のハットリニュースは以下の内容でお届けします。

世界初「疲労因子」解明の博士が見つけた「元凶」
コロナ禍で活動は制限され、心身に変調をきたす人も少なくない。うつ病は生涯で15人に1人が経験するという「国民病」なのだが、その原因がウィルスにあることが先ごろ判明した。
近藤一博教授（ウィルス学）は2017年、ヒトヘルペスウィルスHHV-6の研究から疲労の原因となる「疲労因子」を世界で初めて解明、発表している。”疲労感”といった主観でしか捉えられてこなかった感覚に、客観的な尺度が備わったわけである。「動物も含めると数百種類にのぼるヘルペスウィルスのなかで、ヒトに感染するのは9種類。このうちHHV－6と7はヒトに100％感染する、人間ならば誰もが持っているウィルスです。通常、私たちは幼児期に家族などを通じて感染しますが、これらのウィルスは突発性発疹といった軽い発疹症を起こすだけで、体内のマクロファージ（白血球の免疫細胞の一種。死んだ細胞や体内の異物を捕食する細胞）に感染して静かにしています。これを潜伏感染といい、私たち”宿主”が疲労すると敏感に察知して再活性化し、外へ出ようと唾液中に出現するのです」従って、「唾液中のHHV-6とHHV-7の量を調べれば、その人がどれだけ疲労しているかを客観的に分析することができます」というのだ。

”それ”が陽性だったら発症率12倍超！
「HHV－6口腔からさらに鼻へと遡り、脳の中でにおいを司る嗅球（きゅうきゅう）という部位に感染します。ここでHHV-6は『SITH－1（シスワン）』というたんぱく質を産出するのですが、このSITH－1は細胞内のたんぱく質『CAML』と反応して活性化し、嗅球内にカルシウムを流入させます。その結果、嗅球の脳細胞は死んでしまうのです。嗅球は、脳の記憶を司る海馬とも密接に結びついており、脳のストレス応答が高ぶることでうつ病に罹りやすくなり、脳の神経を障害してうつ病を引き起こすと考えられています」ということで、「実際に今回の研究では、SITH－1陽性者は陰性者に比べて12．2倍もうつ病に罹りやすく、またSITH－1の影響でうつ病になった人は患者全体の79．8％にも及ぶという結果が得られました。遺伝子研究では、比率が1．2～1．5倍程度でも関係があると見なされます。その中で12．2倍という数字は突出しており、うつ病の主な要因の一つであると考えてよいと思います」との近藤教授の見解。

保険適用が始まった「コイル電流」療法
おもに中等症以上の患者に行われてきた「磁気」による治療が、昨年6月から保険診療で受けられるようになった。
うつ病治療はこれまでも抗うつ剤による薬物治療、そして認知行動療法などの精神療法が主体であった。それでも2～3割の患者には効果がみられず、重症患者には「電気療法」も施されていた。 そこで”第4の治療法”として注目されているのが「経頭蓋磁気刺激（TMS）療法」。
03年からTMS療法の研究を続けてきた、国立精神・神経医療研究センター病院の鬼頭伸輔・第一精神診療部長兼臨床心理部長が言う。「昨年、保険診療となったのはTMS療法のうち『rTMS（反復経頭蓋磁気刺激）』というものです。現在国内では、一生のうちにうつ病に罹る割合は約7～8％とも言われており、日本うつ病学会のガイドラインでは中等症以上の患者さんに対しては薬物治療を行う方針が定められていますが、薬の効果がない方が3分の1ほどいます。従来、こうした方への治療の選択肢は限られていました」保険適用により薬効が見込めない患者に新たな道が開けたわけである。
1回の治療の所要時間は約40分で、合計3000回の刺激を前頭前野に与える。標準的な治療では、この40分間の刺激を週に5日、3～6週間続けるという。1回の技術料は1万2000円で、3割負担なら3600円で受けられる。
誰もが罹り得る「国民病」。先の近藤教授がおっしゃるように、当然のことだがバランスの良い食事と適度な運動、十分な睡眠に尽きる。体からのシグナルをちゃんと受け止め、休むべき時に休み、普段の生活習慣で疲労を防ぐことが何よりも大切なのだ。

2020/10/01　週刊新潮より引用

ハットリ工業を支える女性社員特集!!　第3弾!?

いよいよ第3弾！今回は今年入社した女子社員お二人の インタビュー内容をご紹介します。
男の職場？のイメージが強い業界ですが、末永くよろしくお願い致します。

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