さて、今回のハットリニュースは以下の内容でお届けします。

目に見える怪我や病気はわかりやすいが、心の健康はなかなか自覚しにくいもの。心の病気といってもいろいろあるようだが、統計によると、一生のうち15人に1人がうつ病になる時代だとか。実際、うつ病で精神科を受診される人は年々増加傾向にある。その背景としてはリストラなどに代表される職場の問題、結婚・家族観の変化やうつ病の社会的認知が上がったことなどが考えられる。

厚生労働省が発表した18年度の「過労死等の労災補償状況」によると、仕事のストレスでうつ病などの「心の病」になって労災請求した人は前年度より88人多い1820人。6年連続で過去最多となった。このうち女性は788人で、前年度から99人増えた。労災請求した人のうち、労災と認められた人は465人だった。働く女性が増えたことに加え、職場でのハラスメントに関心が高まったことで、女性からの労災請求が増えたという。このうち自殺や自殺未遂をした人は76人で、うち約半数が1か月の平均残業時間が100時間を超え、中には160時間を超えている人が6人いたという。
労災認定されたケースを原因別にみると、パワハラを受けるなどの「嫌がらせ、いじめ、暴行」と、仕事が増えるなどの「仕事内容・仕事量の変化」がそれぞれ69件で最多だった。女性に限ると「セクハラを受けた」が33人で最も多かった。
労災請求が増えた理由について、厚労省は「職場のセクハラ・パワハラへの関心が高まり、仕事が原因で心の病になったと考える人が増えた」と分析する。

これだけ増えているということは、誰にでもなる可能性があるということ。そして治療してから戻ってくる方々を向かい入れる企業や社会の体制作りも必要だろう。

引用元：2019/06/28 朝日新聞デジタル